彩希弥生の車椅子でなにかしたい

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障害者教育への指摘について

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本日は昨日くらいに出た、こちらのニュース。

結論から書くと、日本の教育制度では難しいと思います。

私の頃といってもかなり前なので、あまり参考にならないと思いますが、特別支援学級と普通学級を併用して小・中学校時代は過ごしました。5教科と音楽の授業は普通学級で受けていましたが、いいことばかりではありませんでした。特別支援学級の先生が付き添う時間があったので大きなイジメには遭いませんでしたが、腕をひねられたり、心無い言葉をかけられたりすることはありました。一方で、現在色彩関係に近い仕事をする中で、美術は特別支援学級のカリキュラムでしたから中学校卒業レベルの知識も私にはありません。仕事をする中で不安に思うことも多々あります。せめて、実技は無理でも美術の知識だけでも習えていれば……と思ったことは数知れません。

ただ、これは私の場合であり、障害者の中でも私から見ていて、明らかに学習が困難だったり、障害の影響とはいえ迷惑をかけてしまったりする人もいます。そのような人たちにレベルを合わせるとなると、多くの健常者にとってはレベルの低い学習しかできなくなってしまうと思うのです。

私は、障害のある人もない人も一緒になって生活していける社会が作られていくことを祈っていますし、そのためには学生時代に障害当事者に触れることも必要だと思っています。ですが、今の学年によってカリキュラムが組まれ、再学習のような機会が少なく、次から次へと学習内容が進んでいくようなシステムだと、障害によってはもはや学習不可能です。その生徒だけ違うカリキュラムにする必要がありますが、ただでさえ教員不足が叫ばれる昨今、そんな余裕はないでしょう。

ザッと調べたところ、海外にも特別支援学級や障害者のための専門の学校があるそうです。そういった学校が設立されており、かつ今回のような指摘がされていない国を教育モデルの参考にする必要があると考えます。

現状、日本にもインクルーシブ教育という概念はありますが、予めそういったことに興味を持った人を対象とした内容が多いと思います。

成功している他国を参考に、教育の在り方を見直していただき、障害当事者が安心して教育を受けられ、健常者にとっても障害者と一緒に学習することが有意義になるような、新しい教育を考えるきっかけになることを心から祈っています。