彩希弥生の車椅子でなにかしたい

文筆家志望のブログ。はてなブログの他にnoteも更新しています。

障害者手帳は、内容まではっきりと提示しましょう

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こんな事件がありましたとさ

本日はこちらのニュースから。旬を逃してしまった感じはありますが、ゆっくり書きたかったので……。

まず、結論から書くと、

前後がどうであれ、バス運転手の方は言い過ぎであり、明らかな暴言です。

しかし、本日ニュースで取り上げられていた話まで含めると、暴言の被害に遭われた方が、中身まで見せていなかったそうです。その点では、バス運転手の言い分にも一理ある部分はあります。そもそものやり取りを見ていると手帳を持った方が喧嘩腰の傾向であり、わざわざ下ろしたバス停まで行って手帳を持った方を再度捕まえる運転手も運転手。両者穏やかに対応出来なかったことが原因だと思います。

障害者手帳は提示を求められたらハッキリ見せましょう

結果的には暴言を吐いた運転手の方が悪いですが、この身体障害者手帳を持った方も悪いと私は思います。基本的に利用先で手帳の提示や、内容まで見せる指示があった場合は従う必要があると考えているからです。今回の手帳を持った方はご本人の手帳であることが確認されたうえで、バス会社から謝罪されたようですから、やましいことがなく、内容まで提示するのが本来だと思います。別にバスの運転手が内容を覚えるわけではないでしょうし。もし、内容を悪用された場合はそちらが悪いので、その際はしっかり訴えて差し上げましょう。今回の方は主な障害が心臓とのことでしたから、周りの方には分かりづらい障害です。その点も含めて、確実な証明を障害者側から提示するのがスマートと考えていいと思いました。世の中には家族の手帳を不正利用する人たちがいるので、致し方ありません。

障害者手帳の提示って実際どうなの?

ここからは私自身の体験を書いていきます。私の場合、車椅子に乗っているという強制オープンの障害です。障害者手帳の提示ですが、正直なところ、統一されていないと感じます。

具体的には、自宅の最寄りの駅では手帳の有無確認すら怪しい程度の顔パス状態で介助者付きの割引が認められますが、かかりつけ医のある最寄り駅では、必ず身体障害者手帳の提示と内容まで含めたチェックが行われます。また、たまに映画を観に行くことがあるのですが、比較的よく使う映画館では、手帳の提示をしようとした段階のみで割引を承認されましたが、深夜アニメ系の映画を観に川崎チネチッタまで行ったときにはしっかり内容まで確認されました。

この障害者手帳確認有無ですが、施設そのものの障害者が利用する頻度が影響していると考えています。かかりつけ医の最寄り駅は、聴覚障害の方へ向けた支援学校も近くあります。聴覚障害も心臓等の内部障害と同じく、見た目だけでは判断がつかない種類の障害です。身体障害者手帳を日常的に確認していることから、私のような分かりやすい障害でも中身までしっかり確認する習慣がついているのだと思います。また、川崎チネチッタという映画館は東京や横浜といった大都市にあるいくつかの映画館を抑え、全国有数(Wikipediaによると全国1位)の来場者数を誇る映画館だそうです。そこまで来場者数が多ければ障害者割引への対応も多くなると思いますし、中には家族の障害者手帳を自身の内部や軽度の障害と偽る人も少なからずいると思われます。

この事件を受けて今後に思うこと

私は自身に降りかかる多少の面倒くささを承知のうえで、障害者手帳による割引等の適用を受ける際には、内容までの確認を徹底してほしいと思います。

今回の人は手帳の表紙のみで信用してほしかったのだと思いますが、内部障害+左足(片足)程度の障害だと内容を確認せずに身体障害を確定するのは難しいと思います。不快に思われたり、ましてや運転手さんから暴言を吐かれたりした点については同情いたします。しかし、不正利用する人たちがいる以上、私たちの障害が事実であることをお知らせする必要があると思うのです。恨むならバスの運転手ではなく、障害者手帳を不正利用してきた人たちを恨んでください。と私は思います。