彩希弥生の車椅子でなにかしたい

文筆家志望のブログ。はてなブログの他にnoteも更新しています。

【note再編集】登戸の時間に思うこと

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事件から3年経った今、思うこと

あの凄惨な事件から3年が経ったそうです。川崎市民の1人として大変驚き、ショックを受けたことを覚えております。

元のニュースによると、3年経った今でもココロの傷が回復されていない子どもさんがいらっしゃるそうです。やはり、大の大人が目の前で暴れながらナイフを振り回したり、お友達が理不尽に傷つけられたりしたショックは私のショックとは比較的にならないことでしょう。このトラウマは嫌でも一生記憶に残るのではないかと思います。ゆっくりでいいので、いつか辛い体験を踏まえて、「もうこんなことは2度と起こさせない!」と未来ある子どもたちが立ち上がり、このような事件が起きないような世界をこれから創ってほしいと思います。

同時に当時の内容にも書きましたが、この事件には、加害者が加害者に至るまでの精神的なケアに不十分な面があったと思っています。精神的なものは1度壊れてしまうと戻らない部分があると私も感じることが日々あります。加害者のしたことは擁護できませんが、事件を起こす前に、この加害者となる人物を救えたのではないか?と私は感じております。

全国的に見て福祉に対するセーフティネット(やり甲斐搾取になっている報酬等)がまだまだ足りません。福祉施設でお給料に満足している話なんて、長年障害当事者をしている私でも聞いたことがありません。川崎市内にある知っている団体の求人を見てもそう思います。精神疾患は年々増えているように私の周りだけでも思うレベルなので、精神疾患に対して早めに適切な対処をできるような、そんな世界、川崎市を目指してほしいと思っています。

追記は以上です。以下、当時に私が書いたコラム(エッセイ)を時間軸だけ書き換えて転載いたします。

事件発生当時noteに書いたコラム(エッセイ)のほぼ転載

まずは、犠牲になった2名の尊い方へのお悔やみと、怪我をされた方、関係者の皆様の1日も早い(ココロを含めた)傷の回復をお祈りいたします。
そして、川崎市民の1人として、全国の皆様に多大なご不安を与えてしまいましたことをお詫びいたします。

さて、当時のニュースに書いてありましたが、過剰な批判についてはメディアを介してあまりするものではない、他の犯罪予備軍を刺激してしまうのだそうです。
というわけで、そういう視点で記事を書くのはやめて(と書きつつ、末尾で触れるつもりですが)、違う視点で書いてみようと思います。

この事件、防ぐことは可能だったのでしょうか?
襲われたのが小学生の子どもたちなので、「子どもの安全を守るためには?」ということがクローズアップされていますが、私は大人たちであっても、背後からの間髪を入れないような犯行は防ぎようがないと思います。
もし、防ぐとしたら起きてからではなく未然に防ぐ対策が必要だと思います。今回の場合であれば、もっと多くの大人たちで子どもを見守り、大人たちも気をつけて見張る……ということが悲しいことに必要になるかもしれないと痛感しております。

また、未然に防ぐにあたり、引きこもりというか、就職など、社会にうまく溶け込めない方々についても支援が必要ではないかと思います。
特に家族に対し高圧的な態度を取ったり、暴力を振るったりする人は精神的な病気の可能性があるのではないかと思います。
何かしらの縁があり、適切な治療を受けていれば、今回の犯人も事件を起こさずに済んだのではないか?と思うばかりです。

同時に、今回の事件(動機)の背景には、複雑な家庭環境というものもありそうなので、家庭環境の相談が気軽にできる場所もあるといいのかもしれません。

最後に。
ネガキャンはやめておけ!と冒頭のニュースにもありますが、これだけは言いたいことをひとつ。
今回の件で、「川崎市(民)はこれだから……」と話題になってしまいました。
確かに最近、遊びに行っていて外国の方が増えたなぁとは思いますが、お昼に遊びに行く分には川崎市は全然危険ではないですし、普通に生活もできます。
ですが、今回の件や全国初のヘイト防止条例が成立するなど、「川崎市民度や治安が悪い」と散々な言われようです。
ですので、川崎市民の皆さま、川崎市の評判を落とさないように、あんまり、ゲスいとかセコイとか思われるようなことはしないように、1人の市民としてお願いしたいところです。