彩希弥生の車椅子でなにかしたい

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【note再編集】障害者の進学問題は車椅子当事者から見て永遠の課題?

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大問題の定義

(先天)障害者の進学問題。
障害者の普通校進学問題は、車椅子の踏切問題とならぶ二大問題だと私個人としては思います。

ことの始まり

以前、「定時制高校に胃ろう等、全介助が必要な子が受験したところ、定員割れにもかかわらず不合格になった…」というニュースを取り上げたので、そのニュースを引用した記事をリライトしています。

私の気になること

今回の場合、本人が意思表示できるため、恐らく本人も普通の高校に行きたいと思っている場合、本人の意思として尊重してあげたいと思う部分もあります。

でも、ひとつ気になるところがあります。
どうしても普通の高校に全介助(医療ケアつき)の子を行かせたい以上、看護師さんは全額自腹なんですよね??
そして、何か起きても学校のせいにはしないですよね??
それもこれも学校に要求するのなら、さすがに要求が多すぎて、定員割れだろうがなんだろうが、高校側が入学を断るのは当然の権利だと思います。

私個人が大人になって思う真実

当時のニュース記事には、「周りの生徒などは協力的でイジメ的なこともなかった」と書いてあった気がします。
しかし、今まで周りの生徒が協力していたのは介助者の看護師という大人の目があって、いじめる訳にはいかなかったから。修学旅行も含めて親御さんが付いていかなくも大丈夫だったの自治体の多大なる協力があったから。その子は今まで恵まれ過ぎたと表現してもいい環境だったのでは…と思います。(デマで辛い思いしていたらごめんなさい)
でも、定時制高校なら大人も多いし、少しは理解してもらえそうですが。(全日制に行ったら余程の受け入れ実績がある学校でもない限り、もれなく地獄でしょうけど……)

実際に高校へ期待できる配慮の程度

ちなみに配慮はお手洗いと体育の着替えと実技教科と筆記の遅さくらいで介助は基本要らない私でも高校の修学旅行は母に付いてきてもらいました。
(母は自腹でしたが、私が集団行動のときは付いて行かず自由行動だったので、結果、台風接近の影響で予定狂いまくりだった私より楽しんでいたような……)
なので、少なくとも修学旅行は親御さんに付いてきていただかないと無理だと思います。

現実的な問題点

特別支援学校に通う問題点としては、「特別支援学校の高等部は高卒資格として認められない」点があります。(大学の受験資格は得られます)

できれば、支援体制が特別支援学校並みの学力や卒業資格としては普通高校という学校があってもいいとは思うのですが、需要と供給のバランスが合わないのでしょうね……。

私個人の見解です

あとは、本人の学力については公表されないので、なんとも申し上げられない点はありますが……いくら高校が定員割れといえども本人の学力が著しく届いていなかったらお断りされるのは仕方がないのかな?とは思います。

高校は義務教育ではないので、ある程度の配慮(一部困難なことへの支援)はしてくれますが、障害者の生徒に対して、手厚い支援はしてくれません。「日常生活や医療ケア等、高度な事柄はご家族で依頼や調整をしてください」と言われるはずです。親御さんには本人の意見を尊重しつつも、どこまで可能なのかを見極めた上でお子様と進路を相談していただきたいと、私は切に思います。

以上でございます。

以上、逆に支援学校に行きたかったのに普通の高校に通った車椅子の私が好き勝手に書いてみました。

明日は普通高校に通いたいと思っている障害当事者の方向けにエッセイを書きたいと思います。